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2023.09.29

Wi-fiルーターの寿命とは?寿命等の症状や買い替え時期などを解説!

最近Wi-Fiの調子が悪く、Wi-Fiルーターの寿命が近づいてきているのではないかと考えている方もいるでしょう。一般的に、Wi-Fiルーターの寿命は、「本体」「通信規格」「セキュリティ面」でそれぞれ異なるとされます。本記事ではWi-Fiルーターの寿命や買い替えのサインなどを解説します。

Wi-Fiルーターの寿命の目安

まずは、Wi-Fiルーターの寿命を把握しましょう。Wi-Fiルーターの寿命は、「本体」「通信規格」「セキュリティ面」で異なるため、項目別に解説します。

ルーター本体の寿命:4~5年

Wi-Fiルーター本体の寿命は4〜5年程度です。メーカー側で明確に公表しているわけではありませんが、おおよそ4~5年で買い換えをするケースが多いといえるでしょう。Wi-Fiルーターは使用する期間が長くなるにつれ、汚れが付着したり破損が生じたりします。内側も、熱がこもったりほこりが入り込んだりして傷んでいきます。

使用環境によっては、4〜5年よりも前に使えなくなる可能性もあるでしょう。たとえばパソコンやタブレットなどの複数のデバイスを同時接続していると、Wi-Fi本体に負荷がかかってしまいます。

通信規格の寿命:2~6年

ハードウェアだけでなく、ソフトウェアにも通信規格の寿命があることに注意しましょう。通信規格とは、「異なる通信機器間で共通の手順を使って通信するための決まりごと」のことです。無線LANの通信規格は2〜6年おきに、より性能が高く新しいものが登場しています。

Wi-Fiルーターは、あらかじめ決められた通信規格にしか対応していません。そのため、購入後何年か経過すると、最新の通信規格に対応した製品と比べてスピードの遅さが気になってくることがあります。たとえば、「インターネット回線を高速のプランに変更したのに、Wi-Fiのスピードが変わらない」と感じるのは、Wi-Fiルーターがインターネット回線の速度に対応できていないためです。

Wi-Fiルーターの通信規格が古いままだと、通信環境は不安定になります。新しい通信規格が登場するサイクルを意識して、2〜6年おきに買い換えをすることが推奨されます。

セキュリティ面の寿命:2~5年

セキュリティ面の寿命は、2~5年程度です。無線LANの通信は不正アクセスによる被害を防ぐために暗号化されており、その暗号化方式も年々進化しています。古い暗号方式のままだと解析されやすく、不正アクセスされるリスクが高まります。暗号化方式は2~5年周期で更新されており、これがセキュリティの寿命の目安です。

Wi-fiルーターの寿命・買い替え時期が近いサイン

ここまで、Wi-Fiルーターや通信規格の寿命を確認してきました。実際に以下のようなサインがあらわれたら、買い換えを検討したほうがよいでしょう。

  • 通信速度が遅くなる
  • 接続が不安定になる
  • 電源が入らない

それぞれのサインについて解説します。

通信速度が遅くなる

Wi-Fiルーターを買い換える時期が近づいていたサインとして、「Wi-Fiの通信速度が以前よりも遅くなったと感じるとき」が挙げられます。Wi-Fiルーター本体に問題がある可能性もあれば、通信規格が古くなったことが原因の場合もあるでしょう。いずれにしても、通信速度が前よりも遅いと感じるようになったときは、Wi-Fiルーターの買い換えを検討することをおすすめします。

通信速度の低下を改善するには、Wi-Fiルーターの買い換えのほかに、IPv6接続に対応したインターネット回線への乗り換えも効果的です。

IPv6接続とは、IPv4(PPPoE)の後継として誕生したインターネットプロトコルのことです。従来のIPv4(PPPoE)方式に比べ、帯域幅の広い通信網を経由するため、通信速度の改善が期待できます。

高速光回線のhi-ho with gamesは、接続方法がMAP-E(V6 プラス)であるため、接続先がIPv6対応とIPv4対応のどちらであっても、高速で安定した通信接続が実現します。

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接続が不安定になる

Wi-Fiルーターの接続が不安定になり始めるのは、Wi-Fiルーターの寿命のサインである場合があります。もちろん、Wi-Fiルーターの寿命が近づいていなくても、Wi-Fiの接続が不安定になることは珍しくありません。その場合はWi-Fiルーター本体を再起動する、あるいは周波数帯の切り替えをしてみると解消できる場合が多くあります。

しかし、これらを試してみても状況が変わらない場合は、Wi-Fi本体の寿命が近いと考える必要があるでしょう。

関連記事:Wi-Fiがよく途切れるときの対処法を解説|不安定になる原因やその対策

電源が入らない

Wi-Fiルーターの寿命のサインとして、本体の電源が入らなくなるケースもあります。Wi-Fiルーターは精密機械のため、長い期間使っていると不具合が生じやすくなります。Wi-Fiルーターの劣化により電源が入らないときは、Wi-Fiルーターの買い換えが必要です。

Wi-Fiの調子が悪い時の対策4つ

Wi-Fiの調子が悪いときに試したい対策は、以下の4つです。Wi-Fiルーターの寿命によって不具合が生じていることもありますが、ほかに原因がある場合も考えられます。その場合は、以下の方法を試すことで改善される可能性があります。

  1. ルーターを再起動してみる
  2. 同時に接続する端末を減らしてみる
  3. ルーターのソフトウェアを更新してみる
  4. モデムに不具合がないか確認する

順番に確認しましょう。

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1.ルーターを再起動してみる

Wi-Fiの接続が不安定だったり速度が遅いと感じたりしたときは、まずWi-Fiルーターを再起動してみましょう。Wi-Fiルーターが動作不良を起こした場合、とりあえず再起動することで問題なく使えるようになることは少なくありません。再起動によって、内部の機器の設定がリセットされるためです。

電源を切り、数分待ってから再度電源を入れてみましょう。電源がないWi-Fiルーターの場合は、コンセントを抜いてしばらくしてから挿し直します。再起動をしてもWi-Fiの接続に問題がある場合は、Wi-Fiルーターの買い換えを検討する必要があります。

2.同時に接続する端末を減らしてみる

Wi-Fiルーターに同時接続させている端末の数が原因で、Wi-Fiの接続が不安定だと感じることもあります。Wi-Fiルーターに一度に接続できる端末の台数は決まっているため、まずは同時接続させている端末の数を確認しましょう。

決められた最大接続数を超えた数の端末を接続している場合は、同時に接続する端末の数を減らして、Wi-Fiの安定性や速度が改善されるか試してみることをおすすめします。それによってWi-Fiの不具合が無くなったら、通信の接続が不安定なのはWi-Fiルーターが寿命を迎えているからではなく、同時接続の台数が多いことによるものだとわかります。日頃から、利用していない端末のWi-Fi接続をこまめに切ることを心がけましょう。

3.ルーターのソフトウェアを更新してみる

Wi-Fiの状態が良好ではないと感じるときは、Wi-Fiルーターのソフトウェアが最新の規格であるかを確認し、最新の規格でなければ更新してください。Wi-Fiルーターはソフトウェアによって動いているため、常に最新バージョンに更新しておく必要があります。最新の規格でないと、インターネットの接続が乱れたり通信速度の低下につながったりします。

機種によって異なるものの、Wi-Fiルーターのソフトウェアの更新の方法は管理画面で行えることが多いです。

4.モデムに不具合がないか確認する

Wi-Fiの調子が悪く、Wi-Fiルーターの再起動や同時接続台数の確認などを行ったものの原因が見当たらなかった場合は、モデムに不具合がないかを確認しましょう。モデムとは、デジタル信号とアナログ信号を正常に処理するための装置のことです。モデムに異常があると、インターネット環境の悪化につながります。

まずはモデムを再起動してみて、状況が変化するか確認してください。再起動しても不具合が解消しない場合は、Wi-Fiルーターを契約した通信会社に問い合わせてみましょう。

関連記事:Wi-Fiが遅いときの対処法を解説|原因や速度を改善するためのポイント

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寿命以外でWi-Fiルーターを買い替えるタイミング

Wi-Fiルーターの寿命以外で、買い替えを検討するタイミングとしては、以下のケースが挙げられます。

  • 契約するネット回線を変えた
  • スマホやパソコンなどを買い替えた
  • Wi-Fiを使うデバイスを新たに買った
  • 新しい通信規格が登場した
  • 引っ越しをした

それぞれのケースを解説します。

契約するネット回線を変えた

契約するインターネット回線を変えたときは、Wi-Fiルーターの買い替えを検討するタイミングといえるでしょう。回線契約が変わると、通信速度や通信規格も変わる可能性があります。インターネットの回線を乗り換えたときは、それまでの回線の通信規格や通信方式と異なるかどうか、確認する必要があります。

スマホやパソコンなどを買い替えた

スマホやタブレットを買い替えたときも、Wi-Fiルーターを最新機種に変えるタイミングです。Wi-Fiルーターが古いと、スマホやタブレットの性能を最大限に引き出せません。スマホやタブレットの最新のOSに、Wi-Fiルーターが対応できないためです。

最新のスマホやタブレットに切り替えたときは、Wi-Fiルーターも買い替えを検討することをおすすめします。

Wi-Fiを使うデバイスを新たに買った

Wi-Fiルーターの買い替えを検討するタイミングとしては、Wi-Fiを使うデバイスを新たに購入したときも挙げられるでしょう。

ほとんどのWi-Fiルーターは最大接続数が決められており、この台数を超えて使用すると負荷がかかり、通信速度の低下を招きます。

そのため、Wi-Fiを使用するデバイスが増えたら、既存のWi-Fiルーターで対応できるかどうか、確認が必要です。Wi-Fiルーターの製品によって同時接続できる台数は異なるため、使用するデバイスの数に対応できるWi-Fiルーターに買い替えると、ストレスなくインターネットを使えます。

新しい通信規格が登場した

2~6年程度で新しい通信規格が登場するため、そのタイミングに合わせてWi-Fiルーターを買い換えるという選択肢もあります。Wi-Fiルーターは発売されていたときの通信規格に対応しているため、最新の通信規格を利用するには、新しくWi-Fiルーターを購入するしかありません。新しい通信規格の恩恵を受けるために、新しい通信規格が登場したタイミングで、Wi-Fiルーターの購入を視野に入れましょう。

引っ越しをした

引っ越しも、Wi-Fiルーターを買い換えるタイミングの1つです。Wi-Fiルーターは製品ごとに電波の届く範囲が異なるため、間取りが広くなる場合や、マンションから2階建ての戸建てに引っ越す場合はWi-Fiが届かなくなる可能性があります。家の広さや間取りに合わせてWi-Fiルーターの買い換えを検討しましょう。

Wi-Fiルーターの選び方3つ

Wi-Fiルーターを選ぶ際におさえておきたいポイントは、以下の3つです。

  1. 設置・通信する場所の間取りに合わせる
  2. 同時接続可能台数を利用する人数に合わせる
  3. 通信速度・通信規格がより良いものを選ぶ

各ポイントを解説します。

1.設置・通信する場所の間取りに合わせる

Wi-Fiルーターは、設置・通信する場所の間取りに合わせて選ぶことをおすすめします。部屋の隅々までWi-Fiの電波が飛ばないと、通信が不安定になる、通信速度が遅いといった状況を招くためです。

製品によっては「戸建て2階建て推奨」といったように、推奨環境が示されているものもあるため、住居のタイプに合わせて選ぶとよいでしょう。ただし、推奨環境として記載されているのは、基本的に家の中心にWi-Fiルーターを設置した場合の理論値であるため、少し余裕のあるタイプのものを選ぶと安心です。たとえば2階建ての戸建てに住んでいる場合は、「3階建て戸建て推奨」のタイプを選びます。

そのほか、周波数帯も確認しましょう。周波数帯には2.4GHz・5GHz・6GHzの3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 2.4GHz:電波が遠くまで届きやすい、壁などや床などの遮蔽物にも強いため、壁で区切られた隣の部屋や天井や床を挟んだ階の違う部屋にも電波が届く
  • 5GHz:Wi-Fi専用の電波であるため、電子レンジなどほかの家電から発せられる電波干渉を受けにくい、通信速度が速い
  • 6GHz:「Wi-Fi 6E」で利用できる

このように、周波数帯によって強みと弱みが異なるため、2種類以上の周波数帯を使えるタイプのWi-Fiルーターを選ぶと、設置場所に応じた使い分けができます。マンション住まいの場合は周囲に多くの住人がいるため電波干渉を受けやすく、通信速度の低下を引き起こしやすいため、電波干渉を受けにくい5GHz帯の周波数に対応したWi-Fiルーターが適しています。

ワンルームであれば、Wi-Fiルーターが推奨する間取りなどを気にする必要はないため、1万円前後のスタンダードなモデルを選べば問題ありません。

関連記事:マンションのWi-Fiが遅い原因は?快適にネット回線を利用する方法を解説

2.同時接続可能台数を利用する人数に合わせる

Wi-Fiに同時接続できるデバイスが何台であるかどうかも、Wi-Fiルーターを選択する際の基準の1つです。家族がそれぞれスマホやパソコンを使うケースもあれば、1人が数多くのデバイスを使用するケースもあります。

スマホやパソコン、タブレットだけでなく、テレビやエアコンなどのスマート家電もWi-Fiを使うデバイスにカウントしましょう。最大接続数を超えた台数のデバイスを同時接続していたり、上限に近い台数を使っていたりすると、通信速度が低下する原因になります。今後、さまざまな製品がIoTやワイヤレス対応になることを想定して、現状使用しているデバイスの台数よりも最大接続数に余裕のあるタイプを選ぶことをおすすめします。

3.通信速度・通信規格がより良いものを選ぶ

Wi-Fiの通信速度は、主にWi-Fiルーターのアンテナ数と通信規格に左右されます。通信速度を向上させるには、この2つの要素にこだわってWi-Fiルーターを選択しましょう。Wi-Fiルーターに搭載されているアンテナの本数が多いほど通信速度は速く、電波はより遠くまで届きます。なお、Wi-Fiルーターによっては、アンテナが内蔵されているタイプもあります。

また通信規格は、「Wi-Fi 6」または「Wi-Fi 6E」の製品を選べば間違いないでしょう。Wi-Fiの規格は基本的に下位互換性があるため、たとえば「Wi-Fi 6」のWi-Fiルーターを選べば、Wi-Fi 5や4に対応したスマホやパソコンを接続できます。しかし逆に、Wi-Fi 5や4に対応したWi-Fiルーターを選んでしまうと、デバイスが最新機種であっても、その性能を引き出すことはできません。

通信速度の速さにこだわるなら、Wi-Fiルーターの買い換えとあわせて、高速通信を誇るインターネット回線に切り替えることも検討するとよいでしょう。とくにおすすめなのが、hi-ho with gamesです。プロゲーマーが愛用する高速光回線で、専用帯域と最新の通信方式によって快適なインターネット環境を提供します。高速光回線をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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Wi-Fiルーターが寿命になっても慌てず対処しよう

一般的なWi-Fiルーターの寿命は、本体が4〜5年、通信規格が2〜6年、セキュリティ面が2~5年程度とされます。通信速度が低下した、接続が不安定になった、電源が入らないといった状況が増えた場合、Wi-Fiルーターの寿命が近づいてきたと考えられます。

ただし、Wi-Fiに不調がみられるからといって、必ずしもWi-Fiルーターの寿命が原因というわけではありません。再起動させる、同時に接続する端末を減らしてみるなど、本記事でご紹介した方法をいくつか試してください。それでも改善されなかった場合は、Wi-Fiルーターの買い換えを検討しましょう。

Wi-Fiルーターの寿命や適切な使い方を知り、快適なインターネット環境を維持しましょう。

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