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2023.08.02

Mbps・Gbpsとは?通信速度の目安や改善方法などをわかりやすく解説

オンラインゲームやスマートフォン、動画配信サービスなどではよく、MbpsやGbpsというアルファベットを見かけます。Mbpsとはコンピュータによる通信の速度を表す単位の1つです。

インターネット通信は今や私たちの生活になくてはならないものになりつつあります。これからも上手に利用するなら、インターネットの品質を表す用語を正確に把握しておきたいものです。そこでこの記事では、通信の速度を表すMbpsやGbpsという用語について、詳しく解説します。

Mbps・Gbpsとは

MbpsやGbpsという用語は、データ通信における速度を表しています。通信速度は普通、速いほど優れているとされますが、この2つはどちらが優れているのでしょうか。見かけたとき正しく判断するには用語の意味までを知っておくことが大切です。

ここでは、MbpsとGbpsが表す速度と、Kbpsも含めた違いについて解説します。

Mbps・Gbpsとはデータ通信速度の単位のこと

MbpsやGbpsは、どちらもデータ通信の速度の「単位」です。共通するアルファベットである「bps」は、bit per second(ビット・パー・セコンド)の略で、日本語でいうと「1秒あたりのビット数」、つまり1秒間で転送するデータ量(単位が「bit」)を表しています。

頭に付いている「M」や「G」は、数字そのものの大きさを表す単位です。距離の単位を例に挙げると、「m(メートル)」が1,000mで「1km(キロ・メートル)」となるときの「k」と同じことを表しています。

Mbps・Gbps・Kbpsの速度の違い

「K」が基の単位の1,000倍を表しているとしたら、「M」や「G」はどれくらいを表すのでしょうか。

単位bps(「ビー・ピー・エス」と読む)
1bps
K(キロ)1Kbps(1,000bps)=1千bps
M(メガ)1Mbps(1,000,000bps)=1百万bps
G(ギガ)1Gbps(1,000,000,000bps)=10億bps

これらの単位は、順番を覚えることが大切です。単位が変わるごとに1,000倍になっているため、同じ「1」でも単位が変わると1,000倍の違いが生じます。

よく似た用語に「MB/sec」があります。これは正式にいうと、Megabyte per second(メガバイト・パー・セコンド)と読み、1秒あたりに転送するデータ量を「バイト」で表したものです。1byteは8bitを表しているため、1MB/secという速度は8Mbpsに相当します。

通信速度における「上り」「下り」とは

bpsと同じようにデータ通信速度でよく見かけるのが、「上り」「下り」という表現です。インターネット回線の広告などでは「通信速度上り最大〇〇Mbps」などと記載されていますが、この上り・下りは通信の方向を表しています。

たとえばSNSやYouTubeなどにテキストや画像、動画を転送するときよく「アップする」「アップロード」というのは、手元の端末からインターネットのサーバーへの方向へデータを転送することです。これを「上り」といいます。

逆にアプリケーションを端末にインストールするなど、インターネットのサーバーから手元の端末への方向へデータを転送するのが「ダウンロード」、つまり「下り」です。

一般に通信速度の品質は、下りが重視されます。なぜならWebサイトの表示にせよアプリケーションのインストールにせよ、インターネット通信で多くを占めるのは下り方向のデータ転送であるためです。

関連記事:通信速度の目安を解説!インターネットが快適に使える上り・下りの速度とは

【用途別】必要な通信速度の目安

インターネット通信では、取り扱うデータ量が大きいほど速い速度が求められます。しかしメールやLINEでテキストだけを送信するくらいなら、それほど速くない通信でも十分です。では、どのような使い方で、どれくらいの速さが必要になるのでしょうか。

ここでは、インターネット回線の用途ごとに、必要な通信速度の目安を解説します。

関連記事:ダウンロード速度が遅い原因は?改善する10の方法をわかりやすくご紹介

調べもの・ネットサーフィン

Webブラウザで検索する調べ物や、ネットショッピング、ニュースサイトの閲覧といったネットサーフィンでは、200Kbps〜2Mbps程度の速度が必要とされています。日本の携帯電話キャリアの平均的なモバイル通信回線速度が、75Mbps〜126Mbpsであることを考えると、かなりの低速です。

時折見かける動画が埋め込まれたWebサイトの場合は、上記以上の速度が必要でしょう。調べ物でストレスを感じることが少ないのは、そもそも必要な速度が低速であるためだといえます。

SNSの閲覧

SNSも、モバイル通信回線のデータ量を多く費やす使い方でしょう。SNSではLINEやTwitter、Facebook、Instagramなど、それぞれよく取り扱うデータの種類が異なるため、必要な通信速度も異なります。各SNSを5分間使用した場合に必要な通信速度は、次のとおりです。

SNSの種類必要な通信速度
LINE1.1Mbps
Twitter11.7Mbps
Facebook10.2Mbps
Instagram49.9Mbps

LINEで必要な通信速度が低いのは、比較的データ量の少ないテキストを多く取り扱うためです。またInstagramが高速な理由は、データ量が大きくなりがちな動画を取り扱うことが多いためと考えられます。TwitterやFacebookはその中間、おおむね10〜12Mbpsの速度が必要といえるでしょう。

YouTubeなどの動画サービス

YouTubeなどの動画サービスでは、データ転送が連続して行われるため、一定以上の通信速度でなければ途中で止まってしまったり、途切れ途切れに再生されたりしてしまいます。また再生する画質によって必要なデータ量、通信速度が異なるため一概にはいえませんが、平均すると1.5〜5Mbpsは必要です。

もし再生中に途切れがちになってきたら、画質を落とすとスムーズに再生できる場合があります。

関連記事:YouTubeが重い・止まる原因は?対処法をわかりやすくご紹介

Zoomなどのビデオ会議

数年前から在宅勤務が盛んになっていますが、そのときよく使われるのがZoomなどのビデオ会議システムです。なかでもZoomは、独自に開発したデータ圧縮技術によって、比較的低速にあたる上り・下りとも3Mbps程度で利用できます。

ただし、小規模なビデオ会議でも参加者が多いなどの状況によっては、10Mbps程度の速度が必要になる場合もあります。また参加者が多い場合は、より速い30Mbps程度が必要です。

オンラインゲーム

FPSや格闘ゲームなどの相手が人間のゲームでは、かなりの通信速度が必要になるというイメージを持つかもしれませんが、実際は上り・下りともに5Mbps程度あれば十分楽しめます。相手が人間のゲームでいうと、むしろ注意すべきは応答速度で、その指標となるping値は30ms以下が基準です。

さまざまな回線サービスの中で、オンラインゲームや配信者用サービスとして人気のある「hi-ho with games」は、専用帯域を確保しているため、どのような時間帯でも安定した高速通信サービスを提供しています。

今オンラインゲームの通信速度で悩んでいるなら、ぜひ一度検討してみてください。

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関連記事:オンラインゲームに必要な回線速度の目安は?遅い要因と改善策も解説

関連記事:PS4の回線速度の目安を紹介!通信速度の確認方法や速くする方法も説明

通信速度(Mbps・Gbps)を確認する3つの方法

インターネット通信の速度を確認する方法はいくつかありますが、ここではそのうち3つを紹介します。どれもアプリケーションやWebブラウザで簡単に測定できるため、日頃から通信速度をチェックするにはぴったりです。

体感できる感覚だけでは、どれくらい遅くなったのか正確にわかりません。普段からこまめに測定して、自分が快適と思う速度がどれくらいの数値なのかを把握しておきましょう。

1.Googleのスピードテスト

パソコンやスマートフォンなら、最も簡単な確認方法の1つが、Googleによるスピードテストです。Webブラウザを開いてGoogleの検索ページを表示させ、検索窓に「スピードテスト」と入力して検索します。すると検索結果の一番上に「インターネット速度テスト」と表示され、メッセージ下にある「速度テストを実行」ボタンをクリックすれば、測定が始まる仕組みです。

この方法では上り速度と下り速度だけが測定できます。その他のテストが必要なければ、ごくシンプルなこの方法がオススメです。

2.Speedtest.net

Webブラウザ上で利用できる「Speedtest.net」も、オススメの測定方法です。Speedtest.netでは上り速度、下り速度だけでなく応答時間(「レイテンシ」ともいう)を示すping値も測定できます。

通信速度は、通信の状況や時間帯によって刻一刻変化するものです。普段よく使う場所や時間帯の速度こそ、こまめに測定してしっかり把握しておきましょう。

3.Fast.com

Fast.comでは、Webブラウザでの測定の他に、スマートフォンやタブレット用のアプリケーションも用意されています。スタートページに表示されるのは下り速度と応答時間だけですが、「詳細を表示」ボタンをクリックすれば上り速度も表示可能です。

スマートフォンでよく動画を視聴する、外出先での通信速度を測定したいといった場合には便利な方法といえます。

通信速度(Mbps・Gbps)を改善する6つの方法

普段インターネット通信を利用していると、ふとした拍子に「速度が落ちたかな?」と感じることがあります。そのようなときはまず速度を測定し、実際に遅ければなんらかの対処が必要です。原因によってはすぐ改善できますが、深刻な場合は手間や時間がかかることもあります。

ここでは光回線を利用している場合の、通信速度改善の代表的な方法を6つ解説します。

関連記事:回線を早くする方法!インターネット通信速度のよくある5つの低下原因

関連記事:Wi-Fiが遅いときの対処法を解説|原因や速度を改善するためのポイント

関連記事:ジッター値はネット通信の速度に関わる指標|測定法や改善法を解説

関連記事:wifiがつながりにくいときの対処法は?つながらない原因も解説

1.Wi-Fiの周波数帯を変える

自宅で使用しているWi-Fi通信の速度が遅くなったら、Wi-Fiルーターの周波数帯を変えると速度を改善できる可能性があります。Wi-Fiで使える周波数帯は、2.4GHz帯と5GHz帯の2種類で、このうち2.4GHz帯の電波は、比較的遅い速度になってしまうのが特徴です。

もし2.4GHz帯を使っていたら、5GHz帯へ変更してみましょう。変更は、Wi-Fi接続の「SSID」を5GHz帯のものに変えるだけです。

2.通信障害が起きていないか確かめる

あまりに速度が遅ければ、インターネット回線に通信障害が起きている可能性を考えましょう。もしWi-Fiでの通信が、Web検索でさえ表示に時間がかかるようなら、スマートフォンでモバイル回線を利用し、Webブラウザを使ってインターネット回線事業者のホームページなどで確認しましょう。

ごく小規模な障害であれば、しばらく待つだけで解消されることもあります。より深刻な、大規模な障害の場合は、回復までインターネットが使えません。できれば、このような事態に備えて、緊急事態に利用できる、別の回線を用意しておきたいものです。

3.ネットを利用する時間帯を変える

インターネットで通信できるデータ量には限界があります。そのため朝の出勤の時間帯やお昼休憩の時間帯、退勤して夕食を取るまでの時間帯など、総じてインターネット利用の多い時間帯は、通信速度が遅くなりがちです。もしある程度決まった時間帯に通信速度が落ちるのなら、利用する時間帯を変えると改善する可能性があります。

4.ルーターとLANケーブルで直接つなぐ

遅くなったのがパソコンでの通信なら、Wi-Fiルーターとの接続を無線ではなく、LANケーブルを使った有線で直接つなぐと、通信速度を改善できる可能性があります。

Wi-Fi電波は無線である以上、経路に障害物があったり、家電が電波を発していたりすると通信速度が遅くなる、通信が途切れるといった不具合が起こりやすいです。問題が電波の状況だけであれば、有線接続によって通信状況を回復できるかもしれません。

関連記事:Wi-Fiがよく途切れるときの対処法を解説|不安定になる原因やその対策

5.ルーターを買い替える

Wi-Fiの通信速度が遅い原因が、Wi-Fiルーターそのものにある場合もあります。それはWi-Fiルーターが旧式の、古い規格にしか対応していない場合です。Wi-Fiの通信規格は現在、IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)が最も速いとされています。

ずっと以前のIEEE802.11aやIEEE802.11gにしか対応していなければ、より通信速度の速い規格に対応したWi-Fiルーターに買い替えると、速度を改善できる可能性があります。

6.通信速度の速い回線に乗り換える

もし今利用しているインターネット回線が何年も続けて利用しているものなら、回線の性能が新しい通信方式に対応できないことが、速度の遅い原因かもしれません。他のさまざまな方法を試しても改善しなければ、インターネット回線自体を乗り換えるという方法があります。

乗り換えには申し込みや開通工事の立ち会い、設定変更などの手間が必要です。しかし、なかには入会にあたり特典が受けられたり、料金が安くなったりといったメリットがある場合もあります。

また、通信速度の速い回線に乗り換えることで、オンラインゲームを快適に楽しめるのは大きなメリットです。

関連記事:wifiが遅い7つの原因と対処法!通信速度を測り原因を知る方法も

関連記事:オンラインゲームにおすすめの光回線とは?回線の選び方もご紹介

自分の使い方に適した回線速度を知ろう

MbpsやGbpsといった通信速度を表す用語は、正確に知っておくことが重要です。単に数字の大きさを比較しても速いかどうか正確に知ることはできません。

一般にインターネット回線は、通信速度の速いほうが優れているとされますが、本当に大切なのは、自分の使い方に必要な速度が得られていることだといえます。オンラインゲームでもインターネットでも、まずは客観的に自分の使い方を振り返り、速度だけにこだわらず最適な回線速度で思い切り楽しみたいものです。

とはいえオンラインゲーム、とくに相手が人間となるFPSや格闘ゲームなどでは、上り・下りの通信速度だけでなく、応答時間の短さも求められます。hi-hoが提供しているオンラインゲーム向け高速光回線「hi-ho with games」は、専用帯域を確保することで速い通信を実現しています。さらにプレイ中の応答時間が10ms以下であるため、激しい操作が必要なオンラインゲームも快適にプレイできるでしょう。

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