DBDでラグが起きると、キラーから逃げ切れたと思ったのに捕まるという状況が起きやすくなります。本記事では、DBDでラグが起きる原因と対処法を解説します。Ping値や回線速度の確認方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
DBDのプレイ中に起きる「ラグ」とは?
Dead by Daylight(以下、DBD)をプレイ中にラグが生じると、キラーと呼ばれる殺人鬼から逃げたはずが捕まってしまったり、逆にサバイバーに逃げられてしまったり、不利な状況に陥りかねません。
DBDのプレイ中に起きる「ラグ」とは、オンラインゲームや動画配信などで、通信の遅延によって生じるタイムラグを意味する俗語です。英語で遅れやズレなどの意味をあらわす「ラグ(lag)」に由来するといわれており、「ラグい」と表現されることも少なくありません。
ラグが発生すると、以下のようなことが起きてしまいます。
- 敵に攻撃が当たっているはずなのに、無効の判定になる
- 敵から逃げ切れず捕まってしまう
- 自分の画面が止まっている間に攻撃される
- 敵がワープするように動く
DBDのプレイ中にラグが生じて対戦に負けた場合、負けた原因が自分の技術なのか、ラグのせいなのかがわからないため、ゲームが上達しにくくなる点にも注意が必要です。
インターネット回線によってDBDでの勝敗が決まってしまうこともあるため、まずは、DBDでラグを抑え快適に楽しめるPing値を確認しましょう。
関連記事:ラグいとは?意味やオンラインゲームでラグが生じる原因、改善方法
DBDのラグはPing値50ms以上だと起きやすい
対戦オンラインゲームで重視されるのが「Ping値」で、DBDではPing値が50ms以上だとラグが起きやすいとされています。Ping値が50ms未満であれば、ラグを抑え問題なくDBDをプレイできます。
Ping値とは、PCやゲーム機などのデバイスとサーバー間でのデータ送信にかかる時間、つまり応答速度を意味する値です。Ping値は低ければ低いほど応答速度が高く、ラグが起きにくい
という点がポイントです。
Ping値とDBDの動作状況との関係は、以下をご参照ください。
Ping値(応答速度) | DBDの動作環境 |
---|---|
100ms以上 | 【ラグが頻発し、まともにプレイできない】 ・ワープや巻き戻りによりキャラを思い通りに動かせない ・サーバーから切断される |
50ms以上100ms未満 | 【プレイ中の不具合が多い】 ・ラグや回線の切断が起きる ・相手が低Ping値のインターネット環境の場合、撃ち負けやすい |
15ms以上50ms未満 | 【問題なくプレイできる】 ・たまにラグが起きる |
15ms未満 | 【快適にプレイできる】 ・ラグはめったに生じない。ラグや切断がなく、ゲームに集中できる |
関連記事:ping値とはサーバーまでの往復時間!目安や測定・改善方法を紹介
Ping値はDBDプレイ中に確認できる
DBDを快適にプレイできるかどうかに大きく影響するPing値は、プレイ中に確認することが可能です。具体的には儀式のマッチング前後に、ゲームに実装されている「Pingチェッカー」で調べられます。マッチング待機画面の「準備完了」のボタンの少し上に、Ping値が良い順に「緑色」→「黄色」→「赤色」のアイコンが表示されます。実際のPing値を知りたいときは、アイコンにカーソルを合わせて確認しましょう。
また、儀式中でもメニューを開いてPing値の確認ができます。マッチの詳細の項目で、それぞれのプレイヤーのPing値が表示されます。
DBDのラグ解消のために回線速度も確認してみる
Ping値を確認できたら、念のために回線速度も調べてみましょう。オンラインゲームは回線速度が速いことが重要と思われがちですが、回線速度に関してはそこまで高水準である必要はありません。オンラインゲームは、ゲーム中は必要最小限の通信量で済むように作られているためです。
そのため、回線速度は10Mbps以上であればプレイが可能で、30Mbps以上なら快適に遊べます。回線速度は、SwitchとPS4・PS5、PCやスマホで計測方法が異なります。それぞれの計測方法を確認しましょう。
関連記事:オンラインゲームに必要な回線速度の目安は?遅い要因と改善策も解説
Switch
Switchでは、「接続テスト」機能を利用して回線速度を確認できます。手順は以下のとおりです。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「インターネット」を開く
- 「接続テスト」を選ぶ
このように、簡単に回線速度の下りと上りを計測できます。
PS4・PS5
PS4とPS5では、本体機能の「インターネット接続を診断する」を利用して、回線速度をチェックしましょう。手順は以下のとおりです。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「ネットワーク」を開く
- 「インターネット接続を診断する」を選ぶ
PS4とPS5でも、手軽に回線速度を計測できます。
関連記事:PS4の回線速度の目安を紹介!通信速度の確認方法や速くする方法も説明
関連記事:【R6S】シージのラグはPing値が高いことが原因!改善方法も紹介
関連記事:【PS5】通信速度の目安は?ゲームごとの推奨速度や回線速度を上げる方法
PC・スマホ
DBDをPCとスマホでプレイする場合は、Web上の計測サイト「Speedtest」を使って回線速度を確認することが可能です。Speedtestを使った回線速度の計測は、以下のように行います。
- Speedtestのリンクを開く
- このような画面が表示されるため、中央の「GO」のボタンをクリックする
- すぐに回線速度の計測が始まり、30秒程度で計測結果が表示される
引用:Speedtest
関連記事:通信速度の目安を解説!インターネットが快適に使える上り・下りの速度とは
DBDでラグが起きる原因
DBDでラグが起きる原因として挙げられるのは、以下の7点です。
- サーバー側でトラブルが起きている
- 多くのソフトウェアやアプリが起動している
- Wi-FiルーターやLANケーブルが古い
- スマホの空き容量が少ない
- 無線LANを使用している
- 電波干渉が起きている
- インターネットの回線速度が遅い
それぞれの内容を解説します。
サーバー側でトラブルが起きている
ゲームサーバー側でトラブルが起きていると、DBDのプレイ中にラグが生じることがあります。トラブルが起きている最中は、ユーザー側では対処のしようがありません。しかし、一時的なトラブルの場合、トラブルが解決されれば、問題なくプレイできるようになることがほとんどです。
多くのソフトウェアやアプリが起動している
多くのソフトウェアやアプリが起動していることも、メモリを圧迫してしまい、PCの動作が重くなる原因になります。それによって、DBDでのラグが生じやすくなるでしょう。特に、多くのメモリを消費してしまうアプリには注意が必要です。
また、セキュリティ対策のソフトも、PCの動作に影響を及ぼします。セキュリティ対策のソフトはその性質上、常時PCの状態を監視し続けなければなりません。そのため、スペックが低めのPCの場合、CPUの処理能力やメモリの容量に余裕がなくなり、PCが重くなる可能性があります。
Wi-FiルーターやLANケーブルが古い
DBDのラグが発生する場合、Wi-FiルーターやLANケーブルが古いことが原因であることも考えられます。
高速回線を導入しても、Wi-Fiルーターが古くその速さに対応していないと、回線速度は遅いままであり、ラグの発生要因となりかねません。
また、LANケーブルが劣化していたり故障していたりすると、信号の伝達に影響を及ぼし、ラグが発生する要因になるでしょう。LANケーブルが劣化していなくても、規格が古いと速度が遅くなります。規格が「Cat5(カテゴリ5)」以前の場合、100Mbps以上の回線速度には対応できません。その結果、回線速度が遅くなり、ラグの発生につながります。
スマホの空き容量が少ない
スマホでDBDをプレイしている場合、スマホの空き容量が少ないことも、ラグが発生する原因の1つです。スマホのストレージ容量の空きがないことで、動作が重くなってしまうためです。
無線LANを使用している
無線LANを使用していると、有線接続の場合に比べて、DBDのプレイ中にラグが起きやすくなるでしょう。無線LANは有線接続よりも通信の安定性に欠け、回線速度も遅いことが一般的です。さらに、ゲーマーが重視するPing値が高く、応答速度が遅い傾向もあります。
関連記事:Wi-Fiがよく途切れるときの対処法を解説|不安定になる原因やその対策
電波干渉が起きている
無線LAN接続の場合、周囲の機器や家電製品から発せられる電波の干渉を受けやすく、それによってDBDのラグが発生することがあります。無線LANの周波数帯が「2.4GHz」の場合、電子レンジなどの家電製品が発する周波数帯と同じであるため、限られた周波数帯域を奪い合う可能性が高いでしょう。
インターネットの回線速度が遅い
インターネットの回線速度が遅いことも、DBDのプレイ中にラグが発生する原因になります。
夕方から夜にかけてユーザーが増える時間帯は、光回線であってもサーバーへのアクセスが集中し処理しきれずに回線速度が遅くなることが少なくありません。
また、インターネットの接続方式がPPPoE方式(IPv4)の場合も、回線速度が遅いことが多いでしょう。PPPoE方式とは、道路に例えると片側一車線です。他の車がゆっくりと走っていると、その影響を受けてしまいます。
hi-ho with gamesの接続方法はMAP-E(V6プラス)で、新しい接続方式であるIPoE方式(IPv6)にも対応しています。そのため、接続先がIPv6対応とIPv4対応のどちらであっても、高速で安定した通信接続が実現する点が魅力です。
ぜひこの機会に、hi-ho with gamesの速さを体感してください。
関連記事:オンラインゲームにおすすめの光回線とは?回線の選び方もご紹介
DBDのラグを解消する方法
DBDのラグを解消するのに有効な方法は、以下の8つです。
- ゲームや端末を再起動させる
- 他のソフトやアプリを閉じる
- Wi-FiルーターやLANケーブルを新しくする
- スマホの空き容量を確保する
- 有線LANを使う
- Wi-Fiの周波数帯を5GHz帯に切り替える
- ゲームのグラフィック設定を下げる
- ネットが混まない時間帯にプレイする
順番に解説します。
ゲームや端末を再起動させる
DBDのラグを解消させるためにまず実行したいのが、ゲームや端末の再起動です。ゲーム機器やPC、スマホなどの端末を再起動することで、動作が軽くなることがあります。再起動によって、機器の作業中のプロセスが終了し、メモリが一掃されるためです。
ゲームや端末の再起動は、ラグを解消させる対処法の中でも簡単にできるため、ラグが発生している原因に心当たりがないときは、試してみることをおすすめします。
他のソフトやアプリを閉じる
起動しているソフトやアプリが多いときは、それらを閉じてみましょう。DBDをプレイしているときに他のソフトやアプリを起動していると、PCのメモリを圧迫して動作が重くなり、ラグを引き起こす可能性があります。ゲーム中に、ブラウザで動画を付けっぱなしにしておくことも避けましょう。
Wi-FiルーターやLANケーブルを新しくする
Wi-FiルーターやLANケーブルを新しくすることも、DBDラグの改善に有効な方法の1つです。使用中のWi-Fiルーターを購入したのが4~5年間である場合は、買い換えを検討しましょう。オンラインゲームを快適にプレイするために、この機会に有線接続に切り替えてみるのもおすすめです。
既に有線接続の場合、LANケーブルが劣化したり故障していたりすると、ラグが起きやすくなります。LANケーブルの規格を確認し、「CAT5」以前のものであったときは、「CAT5e〜」の規格のものに替えましょう。
関連記事:Wi-fiルーターの寿命とは?寿命等の症状や買い替え時期などを解説!
スマホの空き容量を確保する
スマホの空き容量が少ないと、DBDをプレイ中にラグが発生しやすくなります。DBDをストレスなくプレイするには、スマホの空き容量を5GB以上確保しておくことをおすすめします。ただし、ダウンロードされる追加コンテンツや、アップデートに応じて必要な容量が変化する可能性があることに注意しましょう。
有線LANを使う
無線LANよりも有線LANを使ったほうが、インターネット回線の安定性が高まり、DBDでラグを回避しやすくなります。一瞬のタイミングのズレが勝敗を決めるオンラインゲームで、ゲーマーに支持されているのは有線LANです。無線LANを使っていてラグに悩んでいる場合は、有線LANに変えてみましょう。
Wi-Fiの周波数帯を5GHz帯に切り替える
前述のように、基本的には有線LANを使ったほうがインターネット回線が安定します。しかし、どうしても無線で接続する場合は、Wi-Fiの周波数帯を一般的な「2.4GHz」から「5GHz」に切り替えてみましょう。5GHzの周波数帯は他の電気機器からの電波干渉を受けにくい点がメリットです。
ただし、障害物や距離の影響を受けやすいため、なるべくWi-FiルーターとPCやゲーム機の距離を近づけ、間に障害物がない状態にする必要があります。
ゲームのグラフィック設定を下げる
DBDのラグの対処法として、ゲームのグラフィック設定を下げることも効果的です。解像度などの設定を下げることで、ラグやカクつきを軽減できます。グラフィックの美しさは若干損なわれるものの、ラグによってキラーに捕まってしまったり、サバイバーに逃げられたりする状況をなくせるでしょう。
インターネットが混まない時間帯にプレイする
インターネットが混まない時間帯にプレイすることも、DBDでラグを減らす方法といえるでしょう。ユーザー数が増え、混み合う夕方から夜の時間帯を避けることで、通信状況が安定しやすくなります。可能なときは、朝から夕方にプレイすることをおすすめします。
DBDのラグの解消には回線の乗り換えも有効な方法
ここまでご紹介してきた対策を試してみても、DBDのラグが解消しない場合は、インターネット回線の見直しを検討するのも選択肢の1つです。
対戦型のオンラインゲームの勝負にこだわりたい方は、オンラインゲームに特化した高速光回線を選ぶのがおすすめです。ゲーム特化型の高速光通信hi-ho with gamesなら、圧倒的な速さと応答速度によって、最高のパフォーマンスが実現します。プロゲーマーからの支持も厚く、さまざまなプロe-スポーツチームが導入しています。
プロゲーマーも愛用する、低Ping値が魅力の高速光回線hi-ho with gamesを利用し、DBDを快適なインターネット環境で楽しみましょう。
関連記事:プロゲーマーが求める回線速度とは?光回線がおすすめな理由も解説
DBDのラグを解消して快適なゲーム環境を作ろう
DBDのラグを解消するには、ゲームや端末の再起動や他のソフトやアプリの停止、有線LANへの切り替えなどの方法が効果的です。また、スマホでプレイしている場合は空き容量を確保したり、LANケーブルが古い場合は新調したりすることも効果が見込まれます。
いくつかの対策を行っても状況が改善しないときは、インターネット回線の乗り換えも視野に入れるとよいでしょう。DBDを快適に楽しめるように、インターネット環境を見直しましょう。