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2023.08.31

プロバイダとはなに?その意味や役割・選び方のポイントなどを解説

プロバイダはインターネットを利用するために欠かせない存在です。インターネット利用が当たり前になるほど、知っておいたほうがよいことでも知らないことが増えますが、その代表的な1つといえるでしょう。

この記事ではインターネットにおけるプロバイダの役割とその概要、選ぶときの注意点などを詳しく解説します。

プロバイダとは

プロバイダとは、ユーザーがインターネットを利用できるよう接続するためのサービスを提供する「インターネットへの接続業者」のことです。とはいえプロバイダだけでインターネットに接続することはできません。実際にデータをやり取りする通信回線が必要です。

通信回線を提供する「回線事業者」がプロバイダを兼ねていることも少なくないため、契約しているのが回線事業者なのかプロバイダなのかよくわからないという場合もあるでしょう。

ここではプロバイダと同様インターネット接続に欠かせない「回線事業者」と、サービス提供形態の1つである「光コラボ」について詳しく解説します。

回線事業者とは

回線事業者は、事業としてインターネット接続で利用する通信回線を提供しています。提供されている主な通信回線の種類と特徴は、次の表のとおりです。

通信回線の種類通信の特徴
光回線光ファイバーを使った固定回線で、一度に送受信できるデータ量が大きいため速度も速く、通信品質が安定している
ADSL回線光回線に比べると通信速度や通信品質の安定性がやや劣る固定回線
CATV回線ケーブルテレビ放送に使う回線を、インターネット接続に利用した固定回線
モバイル回線携帯電話事業者などが提供している無線回線で、屋外に持ち出して使えるが、固定回線よりやや安定性が劣る

近年、主流となっているのは光回線ですが、料金やサービス内容によっては他の回線のほうが適している場合もあります。とくにモバイル回線を使った「ホームルーター」は、設置工事が不要なため転居の多い方には便利な回線です。プロバイダを選ぶときはどのような回線が利用できるかもよく確認しましょう。

光コラボとは

光コラボは「光コラボレーションモデル」を略した用語で、NTT西日本とNTT東日本が提供している「フレッツ光」という光回線を、プロバイダが自社のサービスと合わせて販売する、インターネット接続の提供形態の1つです。

インターネット接続にはプロバイダ契約だけでなく回線の利用契約も必要ですが、光コラボなら両方をまとめて契約できます。

現在、光コラボとしてサービスを提供しているプロバイダは多く、それぞれがユーザー獲得のために独自の特典を提供したり、料金を割引したりしているため、選択肢が多くお得に利用しやすいのがメリットです。

プロバイダが担う役割4つ

インターネット利用契約のうち、通信回線契約は回線事業者が、インターネット接続契約はプロバイダが担います。通信回線契約は回線を利用するための契約ですが、適切に使いこなすならインターネット接続契約におけるプロバイダの役割もきちんと把握することが大切です。

ここでは、インターネット接続契約によってプロバイダがユーザーに対して担う4つの役割について解説します。

1.IPアドレスの発行・割り当て

プロバイダの役割のなかで特に重要とされるのが、IPアドレスの発行と割り当てです。IPとは、Internet Protocol (インターネット・プロトコル=インターネットにおける規則)を省略した言葉、アドレスとはインターネットに接続する端末の、インターネット上の「住所」のことで、プロバイダがユーザーごとに割り当てます。

つまりIPアドレスはインターネットにおける「身分証明書」のようなもので、インターネットを自由に動き回るためには欠かせません。通常は端末を接続するごとにプロバイダが自動的に、毎回異なるIPアドレスを割り当てます。

なお、サーバーを独自に持つ法人や大学、個人の場合は、自動割り当てではない「固定のIP」が必要です。プロバイダのなかには固定IPに対応していないものもあるため、利用を検討している場合は注意しましょう。

2.メールアドレスの発行・提供

プロバイダは事業者ごとにそれぞれ独自にメールサーバーを管理しています。大手キャリアなどでスマートフォンを契約すると自動的に利用できるメールアドレスは、「@」の後ろにキャリア名が記載されているとおり、大手キャリアがプロバイダとして提供しているメールアドレスです。

最近はGoogleの「Gmail」など簡単かつ無料で利用できるフリーメールが主流です。しかしフリーメールは偽名での取得もできるため、Webサイトによっては会員登録やサービスの利用ができないといった不具合が起こり得ます。

一方、プロバイダが発行したメールアドレスは、クレジットカード契約と同じように一定の信頼が得られます。さまざまなWebサイトで利用でき、さらにセキュリティも充実しているため安心して使えるのは、ユーザーにとって大きなメリットです。

3.ルーターのレンタルや公共Wi-fiの利用オプション

プロバイダによっては、Wi-Fiルーターがレンタルできる場合もあります。今や自宅でのWi-Fi環境は必須と言っても過言ではないでしょう。スマートフォンやパソコン、ゲーム機だけでなくエアコンや炊飯器、スマートカーテンといった家電までもがWi-Fiに対応しています。今利用しているルーターが旧型、または最大速度が遅くWi-Fiルーターの買い替えを検討している方にとっては、費用を節約できるため大いに活用したいサービスです。

またカフェやレストラン、コンビニなど一部の店舗では、公共Wi-Fiが設置されています。プロバイダによっては加入するだけで利用できるサービスが付帯していることがあるため、普段から利用するサービスに対応しているプロバイダから選ぶのもオススメです。

最近人気の高い、パソコンを使ったオンラインゲームではより一層高い通信性能が求められます。オンラインゲーム・配信者向けインターネットサービス「hi-ho with games」には、ゲーミング専用ルーター付きの契約プランがあるため、これからオンラインゲームを始めたいユーザーにとってはオススメのプロバイダです。

hi-ho with gamesへのお申し込みはこちら

4.セキュリティやレンタルサーバーなどの各種サポート

個人でホームページを作成、運営したい場合は、レンタルサーバーが利用できるプロバイダを選ぶとよいでしょう。料金がプロバイダの月額料金に含まれていることもあるため、別途サーバーを契約するより費用を抑えられます。ただこの場合、プロバイダを変更すると利用できなくなるため注意が必要です。

また独自のメールサーバーがあるため、迷惑メールの受信拒否などのセキュリティについての細かな設定もできます。そのほか、出張先での接続設定サポートや、電話・チャットなどによるヘルプデスク機能もプロバイダの重要な役割の1つです。自分だけでの設定に不安がある、トラブルが起こったときにスムーズに解決したいといった方は、ヘルプデスクが充実し、評価の高いプロバイダを選ぶようにしましょう。

契約しているプロバイダを確認する4つの方法

これからプロバイダも込みでインターネット契約を見直すなら、まずプロバイダを特定する必要があります。契約時の書類があればそれを見ればわかりますが、そうでないときは別の手段で特定しなくてはなりません。場合によってはネットではなく、電話などによる直接の問い合わせが必要です。

ここでは契約しているプロバイダを確認する4つの方法を解説します。

1.契約時の書類

確実な方法は、インターネット接続契約時に受け取った書類を確認することです。書類には契約年月日をはじめ、契約者の氏名、住所、連絡先、契約プランの名称や月額料金、ユーザーIDや初期パスワードといった契約の詳細な内容が記載されています。

とはいえ契約時は、上記の契約書類だけでなくユーザーガイドや機器の取扱説明書などさまざまな書類が送られてくるため、注意して整理しないと紛失はしないまでもどこにあるかわからなくなってしまうかもしれません。

プロバイダ契約は回線契約と同様、引っ越しと同時に締結することも多いため、他の荷物に紛れて行方不明にならないよう注意が必要です。大切な書類はいつでもすぐにわかるよう大切に、まとめておきましょう。

2.請求書やクレジットカードの利用明細など

もし毎月請求書が郵送されてくる契約なら、請求書でプロバイダが確認できます。月額料金が口座引き落としの場合は記帳済みの通帳、クレジットカード払いであれば利用明細書に記載があるのでチェックしてみましょう。

ただし、回線事業者とセットで契約している場合や、KDDIまたはNTTの一括請求サービスを利用している場合は、プロバイダ名が記載されていないこともあります。

明細書のPDFなどが毎月メールで送信される場合は、届いたメールの文面での確認も可能です。

3.プロバイダからのメールのアドレス

インターネットを利用していれば、プロバイダから請求書だけでなくさまざまなキャンペーンや各種の情報がメールで送られてきます。このメールの「送信メールアドレス」には通常、独自のドメイン名が記載されているため、プロバイダの特定が可能です。

ドメイン名とは、メールアドレスの「@」以降の文字列をいいます。主なドメイン名は次のとおりです。

ドメイン名プロバイダ
@docomo.ne.jpNTTドコモ
@nifty.com@nifty
@so-net.ne.jpSo-net
@ocn.ne.jpOCN

これらは数多くあるプロバイダのごく一部ですが、どのプロバイダもドメイン名から推測できることがわかるでしょう。プロバイダから割り振られたメールアドレスも、「@」の直後にいくつかのアルファベットが追加されたプロバイダ名であることが多いため、推測が可能です。

4.管理人や大家への連絡(賃貸・集合住宅の場合)

もし利用しているインターネット回線が、アパートなどの賃貸物件とセットになっていたら、他の部屋とまとめて契約している可能性があります。月額料金は家賃に含まれていることも多いため、手元には請求書などの書類はまったくないかもしれません。そのときは、物件の管理会社や大家さんに尋ね、プロバイダを確認しましょう。

プロバイダの選び方ポイント4つ

プロバイダを確認し、もし変更したほうがよいと思ったとしても世の中には数多くのプロバイダがあるため、選ぶのは大変です。変更するなら、より自分の使い方に適した、月額料金も納得のいくプロバイダを選ぶ必要があります。ただそうなると、プロバイダの何を基準にすればいいのかを知らなくてはなりません。

ここでは今のプロバイダを判断する基準にも使える、プロバイダを選ぶときの4つのポイントを解説します。

1.通信速度

通信速度や通信品質の安定性を考えると、現状では光回線がオススメです。さらにいえば、回線の混雑を避けるのに効果的な通信方式「IPv6」に対応していると、より快適に利用できます。

ただ回線がIPv6対応でも、プロバイダが対応していなければ十分な速度は得られません。プロバイダを選ぶときは、IPv6対応かどうかの確認も重要です。同じ回線でもプロバイダが違えば回線の混雑の程度や時間帯も変わります。実際に利用しているユーザーが感じる通信品質の安定性を、口コミサイトなどを参考に判断しましょう。

プロバイダからレンタルできるWi-Fiルーターがある場合は、対応しているWi-Fi規格の確認も大切です。Wi-Fi5以上の規格であれば現状通信速度で心配することはないでしょう。Wi-Fi4以下なら、使い方によっては動画がスムーズに動かないといったこともあり得ます。

2.月々の基本料金や契約料金

サービスの内容や品質が高いほど、月々の基本料金も上がってしまうのは仕方ないかもしれません。しかしそのなかで、できるだけよいサービスをリーズナブルな費用で利用したいものです。実際、プロバイダごとに基本料金やサービスの項目、内容は異なり、なかには契約料金が必要な場合もあります。

大切なのは、結局支払う金額がいくらなのかです。インターネット接続にかかる費用は、プロバイダの基本料金だけではありません。回線も変更するならその利用料や工事費用、申し込めばWi-Fiルーターのレンタル料やメールなどのセキュリティ対策費用なども必要です。

たとえばWi-Fiルーターのレンタル料3年分で、よりスペックの高いものが買えるなら、レンタルせずに購入するという方法もあります。プロバイダにかかる費用も項目1つひとつの金額ではなく、インターネット接続にかかる合計金額で比較することが大切です。自身の経済状況を踏まえ、無理のない範囲で選ぶ必要があります。

3.設置先住所への対応

回線事業者のなかには、サービスを提供できるエリアが限られているものもあります。どこででもすべての回線が利用できるわけではありません。また回線によって利用できるプロバイダが指定される場合もあります。そのためプロバイダを変更するときは、回線を設置する住所で利用できるかどうかの確認が必要です。

とくに現在主流となっている「最大通信速度1Gbps」を超える速度の回線は、一部地域にのみ提供されていることがあります。もしこれから回線契約も変更するのなら、まず回線事業者のホームページなどでサービス提供エリアを確認することが大切です。利用できる場合のみ、対応しているプロバイダのなかから適したものを選ぶという方法もあります。

4.割引や特典・キャンペーン

インターネット接続サービスを提供している事業者は多く、それぞれがユーザー獲得のためにさまざまな特典を用意し、キャンペーンを展開しています。なかでも光回線契約で受けられる特典・キャンペーンは、代表的なものだけでも次のとおり多彩です。

  • キャッシュバック
  • 月額料金の割引
  • Wi-Fiルーターの無料レンタル
  • セキュリティ対策オプション費用の割引 など

とくにキャッシュバックは、「〇万円キャッシュバック」などとても魅力的ですが、実際に受け取れるのは数か月後以降で、その間の月額料金を支払わなくてはなりません。月額料金の割引も通常「契約後◯か月〜◯か月」のように期間が限られており、以降は高めの通常料金がかかります。

大切なのは特典の金額ではなく、結局支払わなくてはならない金額と支払いのタイミングです。金額の大きさにとらわれず、現実として支払うことになる金額を冷静に把握してプロバイダを選ぶ必要があります。

プロバイダの申し込み方法と利用開始までの流れ

自分に合ったプロバイダを決めたら、いよいよ申し込みと契約締結です。細かな手順はプロバイダによって異なるものもありますが、ここでは大まかな利用開始までの流れを解説します。

契約変更は、できるだけ月内で元のプロバイダと重なる期間ができるようなタイミングで行うのがオススメです。実際の利用の状況を具体的に想定し、問題が起こらないように手続きを進めましょう。

1.公式サイトなどからプロバイダへ申し込む

まずは新しく契約するプロバイダの、公式サイトなどから申し込みましょう。このとき、プロバイダによっては申し込みページに移る前に、郵便番号や住所などを入力し、サービス対応エリア内かどうかを判定するステップが加わります。

回線の設置場所が対応エリア内であれば、次は申し込み画面の入力です。申込者の氏名や郵便番号、住所、連絡先の電話番号やメールアドレス、利用したい契約プランや支払い方法などを画面に従って入力しましょう。

とくに契約プランや、オプションを選ぶときは注意が必要です。他のプロバイダと似た名称のサービスであっても内容は異なる場合があります。十分調べて把握しているとしても「最後の確認」と思って確かめるのがオススメです。

2.これまでのプロバイダを解約する

新しいプロバイダを申し込み、利用開始日が決まったら次はこれまで利用していたプロバイダの解約手続きです。解約日、つまり利用できなくなる日を新しいプロバイダの利用開始日以降に指定すれば、インターネットが利用できない「空白の期間」を作らずにすみます。

解約の手続きは、プロバイダによって手順が異なるため注意が必要です。公式サイトのマイページで完了できるプロバイダもあれば、電話で申し込んだ数日後に書面が郵送され、記入して返送しなくてはならない場合もあります。

元のプロバイダで機器をレンタルしている場合は、その返送が必要かどうかも重要です。返送先の住所や返送方法、梱包のやり方なども事前に確認しましょう。

3.ルーターなど機器の設定を行う

新しいプロバイダを利用できるようになったら、そのプロバイダに合わせてWi-Fiルーターや端末の設定を変更しなくてはなりません。一般的には新しいプロバイダから書面で、接続用IDや初期パスワード、初期メールアドレス、初期メールパスワードなどの情報が送付されます。

設定のための手順書は、上記の書面と一緒に郵送されるため、事前に確認しておくとよいでしょう。これまで利用していたプロバイダとは、使っている用語や順番が違うかもしれません。設定するときに慌てないよう、わからないことは先にヘルプデスクなどに問い合わせておくと安心です。

プロバイダと一緒に回線も変更する場合は、自宅内の設置場所までは工事担当者が接続してくれます。それ以降のWi-Fiルーターや端末の設定は自身で行うか、別途申し込みが必要です。自信がない方は、申し込み時に確認しておきましょう。

自分に合ったプロバイダを選ぼう

インターネットを利用するなら、通信回線と合わせてプロバイダも契約する必要があります。プロバイダはIPアドレスというインターネットに入るために欠かせないIDのようなものを、ユーザーに発行する重要な存在です。

またインターネットを快適に利用するため、プロバイダは使い方に適したものを契約する必要があります。たとえばオンラインゲームやライブ配信をするのであれば、一定以上の通信速度やレイテンシ、そして何より安定した通信品質が必要でしょう。

より通信速度の速いプロバイダを探している場合は、オンラインゲームや配信者向けインターネット接続を提供しているhi-ho with gamesの検討をオススメします。hi-ho with gamesでは回線セットプランだけでなく、プロバイダのみの契約も可能です。

さらに、高速のWi-Fi環境を実現する「ゲーミング専用ルーターオプション」を付加すれば、速度が必要なオンラインゲームも快適にプレイできます。ぜひ下のリンク先から、契約プランをチェックしてみてください。

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