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2023.06.22

ラグいとは?意味やオンラインゲームでラグが生じる原因、改善方法

ラグいとはラグが生じるという意味で、画面と操作に時間差が生じることです。たとえば、シューティングゲーム中にラグい状態になると、的を外して得点しにくくなります。ラグい状態になる原因と改善方法をまとめて紹介します。

ラグいとは画面と操作に時間差が生じること

ラグいとは、操作と画面に時間差が生じることです。いわゆるラグが生じる状況のことで、操作内容と画面表示がずれるため、操作ミスが起こりやすくなるだけでなく、ストレスも感じます。

ラグい状況が生じたときは、原因を追及し、原因に応じた対策を実施することが必要です。ぜひ最後までご覧になり、ラグい状況から脱出してください。

ラグい状況を判断する目安

操作と画面にずれが生じているときは、ラグい状況だと考えられます。とはいえ、どの程度でラグを感じるかは個人差があるだけでなく、操作内容によっても異なるため、一律の基準はありません。

ただし、以下の基準に合致するときは、オンラインゲームにおいて「ラグい」と感じる方が多いとされています。

  • 回線速度は50Mbps以下
  • ping値は30ms以上

回線速度やping値は、無料のスピードテストで調べられます。たとえば、Speedtestはホームページにアクセスし、中央部分にある「Go」をクリックするだけで回線速度とping値が表示されます。

引用:Speedtest

上記の場合では、回線速度は上り約93Mbps、下り約94Mbps、ping値は13msです。このインターネット環境でオンラインゲームをしても、ラグい状況にはならなさそうです。

関連記事:ジッター値はネット通信の速度に関わる指標|測定法や改善法を解説

回線速度は50Mbps以下

インターネット回線の速度は、50~70Mbps程度なら問題なくオンラインゲームを楽しめるとされています。しかし、50Mbps以下になると、操作と画面にタイムラグが発生しやすくなるため注意が必要です。

上り速度・ユーザー側からサーバーにアクセスする速度
・速度が速いと、メールや画像、動画が短時間で送信できる
・50~70Mbpsあればオンラインゲームは楽しめる
・50Mbps以下になるとタイムラグが生じやすい
下り速度・サーバー側からユーザーにアクセスする速度
・速度が速いと、ダウンロードや情報更新が短時間で完了する
・50~70Mbpsあればオンラインゲームは楽しめる
・50Mbps以下になるとタイムラグが生じやすい

回線速度には上り速度と下り速度の2つの種類があります。上り速度とは、インターネットを利用する側からサーバーにアクセスする際の速度のことです。

上り速度が速いとアップロードの時間が速くなるため、操作した内容が瞬時にサーバーに届きます。また、メールや画像、動画なども、上り速度が速いとストレスなく送信完了できます。

一方、下り速度とは、サーバー側からインターネットを利用する側にアクセスする速度のことです。新しいオンラインゲームをダウンロードするときや情報を更新するときは、下り速度が速いとストレスなく利用しやすくなります。

オンラインゲームでラグい状況になる原因は、操作した内容がサーバーに届くのに時間がかかっている(=上り速度が遅い)のか、操作内容を画面に反映するのに時間がかかっている(下り速度が遅い)のか判別できません。快適にオンラインゲームを楽しむためにも、上り速度・下り速度の両方に注目し、いずれも50Mbpsを超えていることを確認しておきましょう。

関連記事:通信速度の目安を解説!インターネットが快適に使える上り・下りの速度とは

ping値は30ms以上

ping値とは、データの送受信にかかる時間のことです。たとえばping値が30msなら、データの送受信に0.03秒かかります。

ping値が少なければ少ないほど、データの送受信にかかる時間は短いと判断できます。オンラインゲームではping値は30ms以下が望ましいとされているため、ラグいと感じるときはping値が30msを超えているのかもしれません。

なお、対戦型のゲームやシューティングゲーム、格闘ゲームではping値はさらに低いほうがよく、15ms以下が望ましいとされています。スピードチェックでping値がどの程度か確認しておきましょう。

関連記事:ping値とはサーバーまでの往復時間!目安や測定・改善方法を紹介

関連記事:DBDがラグい原因と対処法とは?PS4などデバイス別の回線速度の確認法も解説

ラグい状況になるデメリット

ラグい状況に陥ると、パソコンやゲーム機の操作がしづらくなります。

たとえば文章を作成しているときにタイムラグが生じると、キーボードを操作してから画面に文字が表示されるのに時間がかかるため、変換ミスが増えてしまいます。また、文字の表示や変換に時間がかかることで書き手の勢いが失われ、読みにくい文章に仕上がる点もデメリットです。

ラグい状況は、オンラインゲームにも大きなダメージを与えます。とりわけ注意したいのが、シューティングゲームとチームプレイのゲームです。

シューティングゲームでは致命的

シューティングゲームの多くは、的もしくは打ち手側が移動するスタイルです。そのため、ゲーム中にラグい状況が生じると、的あるいは打ち手が移動した後に弾が打ち込まれることになってしまいます。高得点を狙えないばかりか、ゲーム自体の面白味も味わえません。

シューティングゲームをするときは、ping値が15ms以下であることを事前に確認しておきましょう。

関連記事:Apexは回線速度が遅くても楽しめる!通信速度の目安とラグ改善のコツ

関連記事:【R6S】シージのラグはPing値が高いことが原因!改善方法も紹介

チームプレイでは迷惑をかける

チームプレイのゲームでラグい状況が生じると、攻撃や防御のタイミングがずれてしまい、仲間に迷惑をかけてしまいます。一人だけ防御していないときに敵側の攻撃を受ける……などの深刻なミスにもつながるかもしれません。

探検系や謎解き系のゲームでは問題は生じにくいですが、とりわけ攻撃・防御のあるゲームでは致命的です。ラグい状況になっているときは、チームプレイのゲームは参加しないほうがよいでしょう。

関連記事:フォートナイトが重い原因とは?ラグやカクつきの対処法を解説

オンラインゲームでラグい状況になる原因

電子レンジのそばのイメージ

ラグい状況になる原因としては、以下のいずれかが考えられます。

  • WiFiルーターの設置環境に問題がある
  • インターネット環境に問題がある
  • WiFiルーターなどの機器に問題がある
  • ブラウザにキャッシュが溜まっている
  • ウイルスに感染している

原因がわかると、状況を改善しやすくなります。まずはそれぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

関連記事:オンラインゲームに必要な回線速度の目安は?遅い要因と改善策も解説

関連記事:wifiがつながりにくいときの対処法は?つながらない原因も解説

関連記事:wifiが遅い7つの原因と対処法!通信速度を測り原因を知る方法も

WiFiルーターの設置環境に問題がある

WiFiルーターを使って、ゲーム機とインターネット回線を無線で接続している場合は、WiFiルーターの設置環境を確認してみてください。WiFiルーターとゲーム機が離れすぎているときや、WiFiルーターが高さのあるものに囲まれているときは、通信が阻害されてラグい状況になることがあります。

また、ゲーム機やWiFiルーターの近くに電子レンジなどの電波を発するものがあると、インターネット通信が阻害される可能性があります。周辺に電波を発する機器を置いていないか、確認してみてください。

インターネット環境に問題がある

WiFiルーターの設置環境に問題がない場合は、インターネット回線自体が遅い可能性が考えられます。たとえばADSLや電話回線などを使っているときは、そもそもの回線速度が遅いため、対戦型ゲームやシューティングゲームには不向きです。

また、光回線などの高速通信を利用している場合でも、ユーザーが多い時間帯は一時的に速度が落ちることがあります。一般的に夜間や休日などは、家庭でインターネットを利用する方が増えるため、ラグい状況になりがちです。

インターネット回線業者側で通信障害が生じているケースもあります。通信障害については、インターネット回線業者のホームページで情報が公開されています。ラグい状況が改善されないときは、スマートフォンのブラウザなどを使って、インターネット回線業者のホームページをチェックしてみてください。

WiFiルーターなどの機器に問題がある

最大速度が1Gbps(1ギガ)以上に設定されているインターネット回線を利用していても、WiFiルーターが高速通信に対応していないのであれば、高速通信は利用できません。WiFiルーターの規格が古くないか、確認してみましょう。規格と対応速度については以下をご覧ください。

規格周波数帯最大通信速度
IEEE 802.11b2.4GHz11Mbps
IEEE 802.11g2.4GHz54Mbps
IEEE 802.11a5GHz54Mbps
IEEE 802.11n2.4GHz、5GHz600Mbps
IEEE 802.11ac5GHz6.9Gbps
IEEE 802.11ad60GHz6.8Gbps
IEEE 802.11ax2.4GHz、5GHz9.6Gbps

また、ケーブルの規格が古いときも、高速通信に対応していない可能性があります。ケーブルに印字されている文字を確認し、高速通信に対応しているか調べておきましょう。

規格伝送帯域最大通信速度
CAT 5100MHz100Mbps
CAT 5e100MHz1Gbps
CAT 6250MHz1Gbps
CAT 6A500MHz10Gbps
CAT 7600MHz10Gbps
CAT 7A1000MHz10Gbps
CAT 82000MHz40Gbps

ブラウザにキャッシュが溜まっている

ブラウザでは、アクセスした情報を一時的に溜めておき、すぐに再アクセスできるようにしています。この一時的に保管されている情報をキャッシュといい、キャッシュが増えすぎると通信を阻害するため、快適にインターネット通信を利用できなくなってしまいます。

ブラウザにキャッシュが溜まっていることが、ラグい状況を作っているのかもしれません。キャッシュをすべて削除しておきましょう。

また、ブラウザのバージョンが古いときも、スムーズなインターネット通信ができないことがあります。キャッシュを削除するついでにブラウザのバージョンが新しいものになっているか、アップデートの案内が届いていないかも確認してください。

ウイルスに感染している

ラグい状況とは、操作と画面表示にタイムラグが生じることです。しかし、ラグいという言葉では片付けられないほど、状況が深刻なこともあります。

たとえば、操作してから画面に反映されるまでに長時間待たされるときや、操作した内容と画面に表示されている内容が異なることがあるかもしれません。このようなときは、インターネット通信やWiFiルーター、ケーブルの問題ではなく、ウイルスに感染していることが考えられます。

ウイルスに感染しているかどうかは、セキュリティソフトでフルスキャンをかけることで確認できます。もしセキュリティソフトを利用していないときは、セキュリティソフトを提供している企業のサービスページにアクセスし、オンラインスキャンサービスを使えないか調べてみてください。

ウイルスに感染している場合は、次の方法で駆除しましょう。

  1. セキュリティソフトをインストールする。すでにインストールしている場合は、新しいものにアップデートする
  2. パソコンからインターネット通信を切断する(オフライン設定)
  3. セキュリティソフトのウイルススキャンを実行する
  4. 発見したウイルスを隔離・駆除する

ラグい環境を改善する方法

ラグい状況に陥ったときは、原因別に対処策が異なります。以下を参考に、対処策を実施してください。

  • WiFiルーターの設置環境に問題がある → ルーターと有線接続をする
  • インターネット環境に問題がある → WiFiの周波数帯を切り替える、インターネット回線を乗り換える
  • WiFiルーターなどの機器に問題がある → WiFiルーターなどを買い替える
  • ブラウザにキャッシュが溜まっている → ブラウザのキャッシュ削除とアップデート
  • ウイルスに感染している → セキュリティソフトを利用する

関連記事:Wi-Fiが遅いときの対処法を解説|原因や速度を改善するためのポイント

関連記事:ゲーム向けWi-Fiおすすめ5選!光回線が一択な理由、回線速度の改善法も解説

ルーターと有線接続をする

WiFiルーターの設置環境に問題があるときは、ゲーム機とWiFiルーターの距離を近づけたり、電子レンジなどの電波を発する機器と離したりすることで、ラグい状況を改善できることがあります。

また、WiFiルーターとゲーム機を有線接続することでも、通信速度が安定しやすくなるため、タイムラグが生じにくくなります。ゲーム機を購入したときに、ルーターとの接続用のケーブルが入っていなかったか確認してみてください。見当たらないときにはゲーム機のメーカーに問い合わせ、WiFiルーター用のケーブルを入手しましょう。

WiFiルーターなどを買い替える

WiFiルーターなどの機器に問題があるときは、買い替えてください。とくに規格が古いときは、新しいものへの買い替えが必要です。以下を参考にして、インターネットの回線速度にあった規格を選びましょう。

最大通信速度対応規格
1Gbps以上WiFiルーター:IEEE 802.11ac、IEEE 802.11ad、IEEE 802.11ax
ケーブル:CAT 5e、CAT 6、CAT 6A、CAT 7、CAT 7A、CAT 8
10Gbps以上WiFiルーター:IEEE 802.11ax
ケーブル:CAT 6A、CAT 7、CAT 7A、CAT 8

WiFiの周波数帯を切り替える

インターネット環境に問題があるときは、周波数帯にも注目してみましょう。2.4GHzの周波数帯は混雑しやすいため、5GHzに変えてみてはいかがでしょうか。

5GHzに切り替える前に、インターネット回線とWiFiルーターが5GHzに対応しているか確認してみてください。IEEE 802.11a・IEEE 802.11n・IEEE 802.11ac・IEEE 802.11axのいずれかであれば、5GHzを利用できます。

インターネット回線を乗り換える

インターネット回線の最大通信速度が遅いときや、混雑しやすい回線を利用しているときは、回線の乗り換えも検討してみましょう。

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ラグい状況を解消して快適にプレイしよう

ゲームのイメージ

ラグい状況はどこにでも起こり得ます。通信障害やアクセスの集中など、避けられないケースもあります。また、デバイスやWiFiルーターの設置環境などに問題があり、ラグが生じやすくなることも少なくありません。紹介した対処策を実行して、快適な通信環境を確保してください。

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