「夜中にVCで盛り上がりたいけど、隣人トラブルが怖い」
「配信中のリアクションで、つい大声を出してしまう」
そんな悩みを抱えるゲーマーや配信者は少なくないのではないでしょうか。
近年、ゲーム配信やVtuber、動画投稿といった活動が身近になる中で、自宅に”音を気にせず過ごせる環境”を求める人が増えています。そこで注目を集めているのが、防音マンションブランド『MUSISION(ミュージション)』です。
今回は、ミュージションを展開する株式会社リブランの三ツ口氏、川添氏に、ゲーミングマンション展開の背景や、ユーザーから見えてきたリアルなニーズについてお伺いしました。

目次
「ゲームばっかりして」と言われてきた人たちの背中を押したい

――ゲーミングマンションの領域に展開した背景を教えてください。
川添氏:
弊社ではもともと『MUSISION(ミュージション)』というブランドで、音楽家向けの防音マンションを展開していたのですが、近年は気軽に配信活動を行う人たちが増えてきました。業界全体の注目度も高まる中で、防音環境を求めてミュージションに住んでいただいている方も増えてきました。
夜中に大きな声で話したり盛り上がったりすると、「周りから苦情が来るんじゃないか」と不安を感じる方も多いと思います。大きな声を出す場面が多くありますので、そういった方々にとっても、周囲に音が漏れない環境は、心理的な安心感という意味でも非常に需要が高いと感じ、実際にそういった声も多くいただいております。そこで、防音に関するノウハウを持つ弊社が、ゲーマーや配信者の方々が安心して住める住宅をどんどん市場に増やしていこうというのが、この事業を始めた背景になります。
三ツ口氏:
東京ゲームショウに3年間出展していたのですが、その中で改めて感じたのは、ストリーマーの方たちが本当に抱えている悩みは、当事者じゃないと分からない部分がある、ということでした。
音楽に関しては、僕ら自身が当事者なのでお悩みはよく分かります。でも、ゲームショウを通じて悩み事を聞いていくうちに、「あ、これってミュージションとして解決できることがあるな」と感じました。これまで「ゲームばっかりして、やめなさい」と理解が得られずに苦労した方や、大好きなゲームに没頭したいと思っている人たちの背中を押せる存在でありたい、生きがいを思いっきり楽しめる環境を整えたいとの想いから生まれたのが、ゲーミングマンションという住宅です。
防音・通信・セキュリティ、ユーザーの声から生まれた住まいづくり
――どういったことを意識して、住まいづくりをしていますか?
三ツ口氏:
他社さんからゲーミングマンションを企画したいとご相談をいただくこともあります。でも、表面的な仕様だけを真似しても難しいです。もちろん結果として設備や性能も大事ですが、根本に「入居者様のために何ができるか」という視点があるかどうか。それが一番大事だと思っています。
――ゲーミングマンションづくりで意識していることはありますか?
防音性能に関して言うと、実は今のミュージションって、逆にスペックが高すぎるくらいなんです。トランペットでも、24時間吹けるレベルですが、そこまでの音量をゲームで日常的に出すケースは多くないことがわかってきました。
ただ、ゲームで生計を立てている人は、実際にはまだごく一部です。そうすると、「この賃料だと厳しい」「そこまで超ハイスペックな防音でなくともいい」という声も出てくるので、今後のゲーミングマンションづくりの参考としています。
一方で、ゲーム配信者やストリーマーの方たちには、音楽系とはまた違うニーズもあります。セキュリティ面への意識がすごく高いです。ご要望を直接聞かせていただく機会を設けて、「なるほど、こういう怖さやニーズがあるのか」と僕ら自身も学ばせてもらっています。
――ミュージションが特にこだわっているポイントはありますか?
川添氏:
「我々のこだわりって何だろう」と改めて考えてみましたが、大きく2つあると思っています。まず1つ目は、「インターネット回線を2回線引ける仕様の物件がある」点です。調査して2回線導入できることが分かったというケースはあると思うんですが、最初から2回線引く前提で設計しているというところが大きな魅力かなと思っています。なぜそこにこだわっているかというと、一番大きいのは”安定性”です。通信障害が万が一発生した際でも、すぐに別回線に切り替えられる環境があることで、配信やオンライン対戦を止めずに済みます。特にプロゲーマーや配信者の方々は、配信の安定性に対して結構シビアなので、その点は大きな魅力だと思っています。
もう1つのこだわりは、「換気性能と防音性能の両立」です。
防音と換気は、実はかなり相反する要素なんです。換気というのは、外から空気を取り込んで、屋内の空気を外に出すことで循環させているので、大きな声を出すと当然音漏れしてしまうという見方があります。
弊社でもかなり検討を重ねまして、十分な換気量を確保しながら、防音性能もしっかり維持できる仕様にしておりますので、配信者の方や、最近増えているリモートワークの方など、室内で長時間過ごされる方でも安心してお住まいいただけます。換気が不十分だと、酸素が薄くなって頭痛が起きる、といった話も実際にありますので、そういったことが起きないように、快適性と防音性の両立を目指していったところもあります。建設段階から意識を持って空間づくりをしている点が、弊社の大きなこだわりですね。
配信・音楽・在宅ワークを支える、快適な防音空間

――実際に、どんな方が入居されていますか?
川添氏:
本当にさまざまな方がいらっしゃいまして、配信活動をされている方でも、顔出しで活動されている方もいれば、Vtuberのような方もいらっしゃいます。配信を全くせず、自分で動画を撮影・編集して投稿するYouTuberの方もいらっしゃいます。ミュージションという名前の通り、もちろん楽器演奏も可能なので、音楽関係の方にも多くご利用いただいています。また、音楽はやらないけれど、静かな環境を求めるリモートでお勤めされている方もいらっしゃいますし、結構住まれる方は長く住まれてます。
定期的に室内設備や暮らしの中で困っていることがないか、といった満足度調査を行っていまして、「ここはもう少しこうだったら良かった」といった改善提案も真摯に受け止めて商品づくりに反映しております。実際にスタッフが訪問してヒアリングを行うこともあり、たとえば玄関収納を見ながら「靴はちゃんと収まっていますか?」とお聞きしたり、コンセントの位置や照明など、本当に細かい部分まで確認しています。
――これから住む方、最近入居された方、過去住んでいた方などから、どんなお声をいただくことが多いですか?
川添氏:
実際によくいただく声としては、「防音性能の高さ」が多いですね。
音楽家の方に限らず、これまで一般的な賃貸物件で音に関してご満足できなかった方が、ミュージションなら安心できそうという理由で入居されることが多いです。実際に住んでみると、周囲の音が全然聞こえないし、自分の演奏や声も周りに漏れていない安心感があると言っていただけます。こうした反応をいただくたびに、市場にはまだ防音性能の高い賃貸物件が少ないのだなと感じます。
実は人が”静か”だと感じている空間でも、完全な無音ではありません。いわゆる「暗騒音」というものがあり、何もしていない状況でも、空間には30~40デシベル程度の環境音が常に発生しています。なので、その暗騒音と同じレベル程度まで音を抑えられるか、というのは一つの基準になっていまして、その基準をしっかり確認するために、新しい物件が完成するたびに一部屋ずつ「遮音測定」を行い、防音性能を確認したうえでご提供しています。
――物件の最新情報案内はLINEでされているのでしょうか?
川添氏:
実はもう一つ「ミュージションクラブ」というLINEグループがありまして、我々の活動理念にご賛同いただいている方々や、単純にミュージションに興味を持ってくださっている方向けのコミュニティのようなものです。イベント情報の発信や、広告宣伝を行っていまして、たとえば、登録者の方から「自分のライブを告知したい」といったご相談をいただくこともあります。その場合は、LINEグループ内で告知のお手伝いをさせていただくこともあります。
また、弊社では定期的に自社開催のイベントも行っています。過去には、珍しいレトルトカレーの食べ比べイベントや、ワインソムリエによるカクテルパーティー、確定申告セミナー等を実施しました。そういったイベント情報も発信しています。
他のイベントでいうと、ライブハウスを貸し切って、参加者を募集して、スタッフ側が生演奏を担当して、お客様に歌っていただく生バンドカラオケのようなイベントも実施しております。「こういったイベントをやってほしい」といった声を集めながら、皆さんに楽しんでいただける企画を増やしていきたいと思っています。
ライフスタイルの多様化に合わせ、住宅も”趣味化”の時代へ

――展開予定の新しい領域はありますか?
三ツ口氏:
ミュージションはペット飼育不可なのですが、ペットと共生できる住まいの企画も進めています。これが、配信者の方たちとすごく相性が良くて…、ニーズを直接伺うと「猫を飼いたい」という声が本当に多かったですね。配信活動は、楽器を演奏される方に比べて家の中にいる時間が圧倒的に長いです。しかも、一人で静かな空間にずっといます。そうすると、寂しく感じることが多いというお声をいただいております。
その中で、ペットに癒しを求める方が多いです。犬は散歩など世話の負担も大きいけれど、猫は室内飼いが中心なので相性がいいです。だから「猫を飼いたい」というニーズにつながっているのだろうと思っています。
――確かに、周りのゲーマーも猫を飼っている人が多いです。かなり需要がありそうですね。
三ツ口氏:
そうですね。住宅というものは、昔は極端に言えば雨風をしのげればいいという時代があり、経済成長とともに、住宅は単なる住まいではなく、資産や商品としての価値も持つようになり、「駅から近い方がいい」「何LDKが住みやすい」といったように、家族構成やライフスタイルに合わせてどんどんパーソナライズされてきました。そして今は、住宅そのものも趣味化してきています。
住まいが単なる生活の場ではなく、自分の好きなことを充実させるための空間になってきています。もちろんスペックや性能は重要ですが、それ以上に、その空間がその人の人生をどう豊かにできるかといった部分が、これからますます重要になっていくのではないかと感じています。
最後に
――防音住宅への引っ越しを考えている方に、一言お願いします。
川添氏:
ミュージションに防音性能を求めてこられる方って、理由としては「周りに音が漏れていないか不安」「苦情に繋がるのではないか」といった悩みや、選挙の声や生活音など周囲の音を気にする人など、環境ストレスに悩まされている方が本当に多いです。こうした小さなストレスは積み重なっていくものなので、最終的には精神的な負担にもつながってしまいます。だからこそ、その負担を少しでも解消するために、我々はミュージションを提供しています。
賃貸住宅を単なる「住む場所」としてだけでなく、ご自身の人生や生活に関わる重要なインフラのひとつとして捉えていただきたいと思っています。そのうえで、ぜひご自身が満足できる自己表現の場として、ご期待いただければ嬉しいです。
【ご協力】
株式会社リブラン
https://www.livlan.com/
ゲーマー・配信者向け防音賃貸マンション「ゲーミングマンション」
https://gamingmansion.jp/
「MUSISION」24時間楽器演奏可能な防音賃貸マンション
https://www.musision.jp/


